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2019年11月、私たちは別会社が運営していた学習塾「WIN」から独立する形で誕生しました。
 
経営難による事実上の閉校でしたが、「こんな時期に受験生を見はなすわけにはいかない」という一心で、集団部と個別部でそれぞれ責任者を務めていた木村と塩崎で経営を続行。当初は屋号をそのままに「WIN上本町校」として3月まで運営し、無事多くの卒業生を送り出すことが出来ました。

その後

2020年の3月に木村・塩崎を代表として法人化。翌4月より、「学習塾Baker Street」として装い新たに開校いたしました。

代表の木村と塩崎は、2014年にお互いが務めていたとある学習塾で出会いました。そこからお互いに教室長や教務主任などを務め、転属や転職も経験しましたが、2019年の4月に改めて同じ学習塾で勤務を始めました。

 

こうした経緯を見ていただいてもお分かりいただけるように、私たちは現場気質の人間です。教室長や教務主任として現場の最前線で教育と塾運営に長年携わってきた、いうならば塾人です。そんな私たちが実際に会社を経営する側に立つことになるとは、勤務先から解雇予告を受けるまでは夢にも思っていませんでした。

そんな思ってもみなかったことを半ば成り行きで始めてみて何か変わったかというと、別に何も変わっていません。

今までのように生徒のことを第一に考え、中身のある授業を実施し、徹底して面倒を見る。塾という教育機関として正しいことをする。教育者に必要な専門知識を養い適切な学習・進路指導をする。結局ぼくたちは現場の人間で、実際にそこで子供たちの指導にあたるのが好きなんだなと改めて実感しました。

というのは、そうじゃない塾がたくさんあるということを僕たちは知っているからです。

勉強は誰もが通った道ですから、ただ教科を教えるだけなら結構な数の人が出来てしまう。ですから、塾はとても転職が多い業界ですし、中には教育の知識に欠ける営業出身の人が教室管理を任されていることも多いんです。もちろん、それがいい悪いという話ではなくて。

 

ただ、そこから教育論や教材の研究をせず、抽象的な一般論や根性論で中身のない授業を押しうるタイプの塾が、結構な割合で巷にあふれている。

僕たちはまだまだ若くて駆け出しの塾ですけど、そういう塾にはなりたくないし、そういう塾人ではないつもりです。いや、根性論が完全悪だというわけではなくて。でも、「やる気をだせ」というだけなら近所の兄ちゃんでもできる。僕たちはプロであって、近所の兄ちゃんじゃない。

教育のプロが皆さんにしてあげるべきこと。

 

それはただノリと勢いでごまかした営業トークじゃなくて、じゃあやる気を上げるためにはどんな学習アプローチするべきか、例えば、知識と論理に基づいて明確な学習目標を提示してあげる、その為の具体的な学習内容と有効で効率的な学習方法を明示する、みたいなことなんです。そうであるべきなんです。

塾名の由来でもあるシャーロック・ホームズはおそらく世界で最も著名な探偵ですが、彼の自称は世界で唯一の探偵顧問(consulting detective)です。探偵じゃなくて。ロンドンのベイカーストリートに相棒のワトソンと下宿しながら、レストレードのような本物の刑事(刑事も探偵も英語では区別なくdetectiveといいます)から持ち込まれた難事件を解決していくのが彼の仕事だったんですね。ようは、プロが要談に来るようなプロ中のプロだったということです。まぁ半分趣味でしたけど。

ホームズは記念すべきシリーズ最初の物語である「緋色の研究」(“A Study in Scarlet”)にて、ワトソンにこんな言葉を残しています。

“There`s the scarlet thread of murder running through the colourless skein of life, and our duty is to unravel it, and isolate it, and expose every inch of it.”

「人生という無色の桛糸の中に、殺人という朱に染まった糸が紛れ込んでいる。我々の仕事というのは、それを解きほぐし、分離し、全てを白日の下に晒すことなのだよ。」

どんな仕事であれ、プロの仕事に対する姿勢はまさにこうあるべきだと僕たちは考えています。

メンタルや自信が学習のパフォーマンスに影響するのは自明の事実です。でも、ただ「自信を持て」というのは誰にでも出来ることで。プロの視点というのは、自信を持ってもらうためにはまず自信を持ってもらえるきっかけが必要だ、だからまずは細かいテストなどで結果を出させてあげることが必須で、じゃあ次のテストに向けて何をどう勉強すべきか、というふうに、皆さんに今学習すべきことを具体的かつ明確に提示してあげることです。

そして、実際に生徒のために時間を割いて、寄り添い、導いてあげることです。その環境を提供することです。

ホームズは、アイリーン・アドラーが登場する「ボヘミアの醜聞」でそうしたように特権階級の人間の依頼も請け負いましたが、内容が面白そうであればどんな人からの依頼でも引き受けました(興味がそそられなければ足蹴にもしましたが・・・)。

僕たちの仕事はただ授業を教えることではありません。

皆さんの学習における悩みを解決することです。

それがどんな依頼であっても構いません。

高い目標をもって学習に励んでいる児童生徒さんはもちろんのこと、どうしても自分一人ではやる気が出なくて困っている、どこから勉強を始めればいいのかわからない、家では全く勉強しないといった生徒さん、あるいは推薦入試でほんの少しだけ科目の勉強が必要な中高生、予備校に通うほどではないけれど自分の目標に向かって学習がしたいという高校生など、学習状況や目標レベルを問わず、学習の助けを必要としている方の依頼であれば、ホームズとワトソンよろしくその悩みを解決して差し上げたい。

19世紀後半、悩みを抱える多くの人々がかつてそうしたように、ぜひたくさんの児童生徒そして保護者の皆さんが"Baker Street"へと足を運んでくれることを、代表並びに講師一同、心待ちにしております。

​会社概要

法人名:合同会社Amistad

代表者:木村 泰隆、塩崎 匡兵

​設立日:2020年3月18日

​資本金:150万円

​沿 革

2014年

2015年

2018年

2019年

同年9月~11月

2020年春

塩崎、大学卒業後、某個別指導塾に入社。研修中の校舎にて、学生アルバイトだった木村と出会う。

同塾が豊中市に新校舎を開校、塩崎が教室長に就任。

​木村、同個別指導塾に入社。アルバイトで勤務していた大阪市の教室でそのまま教室長に就任。

​塩崎、同塾の海外事業部に転属。米カリフォルニア州にて教育現場の現地調査に赴任。

​木村、業界内での転職を経て、WIN上本町校で勤務を始める。

​塩崎、海外事業の中止を受け退職。木村の紹介でWIN上本町校へ。

木村は集団部、塩崎は個別指導部の責任者に就任。

​運営元の学習塾事業撤退を受け解雇通知を受ける。

​在籍生約65名を送り出すため、個人事業主として「WIN上本町校」の運営を開始。

木村・塩崎を共同代表とし、合同会社Amistadを設立。

学習塾Baker Streetを設立、運営開始。

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